今回も前回に引き続き、脳活について書いてみました。前回の内容で脳には複数の機能がありそれぞれの脳をバランスよく鍛えていくことで認知症予防にも繋がるという内容を説明してきましたが、今回は、脳を鍛えるのにダンスが良いということを書いていきたいと思います。体操やダンスなどが脳に良いというイメージをお持ちの方も既に多いのではないかと思われますが、実際どのように脳に良いのかと聞かれるとよくわからないという方は多いのではないでしょうか?脳にどのように良い影響を及ぼすかを理解しながら行う事で効率的な脳トレが実現できると思います。ぜひ、参考にして頂きまして認知症予防に取り組んでみてください。
1.考える脳を鍛えるだけが脳トレと言えるのか?
近年では、認知症の予防として脳トレが良いというのは、比較的スタンダードな話ではないでしょうか?脳トレパズルなどもいろいろな種類の本が出版されており、脳活に一役買っています。しかし、脳トレ本だけを毎日やれば本当に認知症予防になるのでしょうか?脳トレ本で脳トレをやる事はとても良いことなのですが、一人で黙々と熟すだけですと本来の目的である認知症予防の目的が果たせません。脳トレ本にもいろいろありますが、基本的に問題を解くという脳は、脳全体の限られた部分しか使われていないのです。ですからその部分だけを一生懸命に鍛えていてもそれ以外の脳の機能が鍛えられていないので総合的に考えると認知症予防としては、目的は達成できていない事になります。
2.ダンスで脳トレ!どんなことが期待できるの?
昔は運動している人に対して「あの人は、運動ばかりして脳が筋肉で出来ている」なんて揶揄されることもありましたが、昨今、体を動かすことは、脳に良い影響を与えてくれることが分かってきています。例えばストレッチは、血管に柔軟性を与えてくれ若返らせてくれ脳へ血液を運びやすくしてくれます。(関連記事:血管年齢の若返りはストレッチで!)また、筋力アップは体全体の血液の循環を促進してくれこちらも脳を含めて体中に血液を循環させてくれます。体を動かすことは、認知症予防も含めて健康寿命を延ばしてくれ血流を良くして脳を活性化してくれます。このようにストレッチや筋トレは認知症予防に良い影響を与えてくれますが、脳トレという観点でも運動は脳に良い影響を与えてくれます。その運動方法で今回おすすめしたいのがダンスです。ダンスは柔軟性や筋力アップの他にも踊りの動作を覚えて体で表現をするということが脳活に繋がります。脳が体に「こうして動きなさい」と命令する、手先の細かい部分にまで神経を行き渡らせて動作する、耳や目で見たり聞いたりした情報を頭の中で整理して表現するなど他にも脳を使う箇所がとても多い動作なのがダンスです。またダンスは、走ったりウォーキングしたりするのと同様に有酸素運動にもなり高齢者には走ったりウォーキングをするより怪我のリスクを少なく行える有酸素運動です。脳を使い脳に血液を送るダンスは脳トレに最良の動きになると思います。
3.どんなダンスが脳トレになるのか?
ここでは、脳トレになり体の健康を考えたダンスをいくつかご紹介いたします。
フラダンス
フラダンスの動きは、ゆっくりなのですがそのゆっくり動くという動作は見た目以上に体を使い有酸素運動になります。もう一つは、フラダンスは体幹を鍛える事も出来ます。他の運と比較してどの程度の運動になるのかというと初心者は軽いウォーキング程度の運動量で熟練者になると最大でジョギングをしているのと同じぐらいの運動量になります。ダンスではきれいな姿勢で美しい感情表現を要求されるフラダンスですが、運動面で考えますと想像できないくらいに筋力、体力を使いダイエットの期待もできますし筋力向上も期待できます。当然、ダンスを覚えるという意味で思考系の脳も使いますし表現力は伝達系の脳を使いますので脳と体を鍛えるのにおすすめのダンスです。
ディスコダンス
ディスコダンスは、曲に乗ってステップを踏みながら行うことで運動系・伝達系の脳を活用することはもちろん視覚・聴覚を使いながら曲に合わせて動くので理解する脳も使います。覚える作業は記憶する脳を使いますので脳をフル活用させるダンスなのです。動きが少し早い分集中力も養いながら有酸素運動でかなりの発汗効果もあるので心身ともにリフレッシュできる感情部分の脳も刺激されます。リズムに合わせて楽しく体を動かせるのも人気の一つです。
エアロビクスダンス
エアロビクスダンスは、リズミカルな運動によって心配機能を活発にする有酸素運動です。エアロビクスダンスも軽快な動きに合わせて体を動かすので反射神経などを養う脳と視覚・聴覚を使いながら曲に合わせて動く記憶する脳を使います。ダンスは全般的に運動の要素と覚えるという伝達・記憶する脳が鍛えられるので一石二鳥の動きなのです。
4.ダンスで得られる脳トレ以外の効果は?
おすすめのダンスを説明してきましたが、ダンスは心身共に脳を刺激してくれる万能の脳活ですが、その他にも筋力アップ、血流改善、ダイエット、姿勢改善、柔軟性など体へさまざまな影響をもたらしてくれます。始めにもお話しした通り、脳の機能は複数あります。その複数の脳の機能を鍛えてあげる事で認知症予防に取り組むことが大切です。
同時に健康寿命や介護予防といった点も同時に考えながら心身を鍛えてあげることが重要になってきます。脳活パズルなどは、その1つの方法論としては、有効な手段ですがそれだけをやれば良いかと言うとそうではありません。脳活は健康増進のひとつの手段です。体全体を使えることが大事です。今回は、フラダンス、ディスコダンス、エアロビクスダンスをおすすめとして紹介しましたがダンスだけをやれば良いかというとそうではありません。大事なのは普段やり慣れた動きを繰り返し行うのではなくやり慣れない行動が脳を刺激してくれます。生活習慣もそうです。例えば普段行き慣れた飲食店があるとします。行き慣れて落ち着けるということも大事ですが、普段行ったことの無いお店に行って普段は頼まないメニューを注文すると脳は刺激を受けて活性化されます。このように年齢を重ねると新しいことが億劫になりがちですが、普段やり慣れない、行き慣れないという行動が実は一番、脳には良いのです。最後にマナビバは運動系のプログラムもいろいろあります。そして英会話、ペン字、歌を歌う、朗読などのカルチャー系プログラムもあります。マナビバではいろいろなプログラムを体験してもらいたいと考えています。
いろいろな体験が脳を刺激して脳活・脳トレになるので「ダンスがスムーズにできない・・・」「思った通りに体が動かない・・・」「英語が上手く喋れない・・・」「きれいに字が書けない」これらは全て脳を刺激している証拠です。大人になっても初めての体験をしていつまでもフレッシュな気持ちが脳活になります。一緒に初めてを始めてみませんか?
一度、体験してみたいという方はお気軽にお問い合わせください。